初心者でも簡単 サイフォンでのコーヒーの淹れ方

家事
スポンサーリンク

毎朝コーヒーを飲まないと1日が始まりません。でぶアヒルです。

今回はそんなコーヒーの淹れ方の中でも”サイフォン”でのコーヒーの淹れ方に関してお伝え致します。

初心者の方でもサイフォンの使い方が理解しやすいように簡単にご紹介します。コーヒーメーカーで淹れるのとは一味違うコーヒーを楽しんで見ませんか。

スポンサーリンク

サイフォンって何?

とは言え忙しい現代社会、朝のご家庭は修羅場となっている方も多いでしょう。コーヒーを入れるのもコーヒーメーカーを使ったりインスタントコーヒーだったり、ということもあるかと思います。

実際に我が家でも私が営業のお仕事をしていた頃はサイフォンでコーヒーを淹れるのは休みの日かキャンプの朝食時に限られていました。

さて、サイフォンという名称だけ聞いても「なんか聞いたことあるな」という方のため写真を交えながらご紹介していきます。

これがサイフォンです。理科の実験でもしているのかの様な外観が理系出身者の心をくすぐります。私が所持している写真のサイフォンはBONMACのコーヒーサイフォン・テクニカ・ゴールドというもので、妻が私の誕生日にプレゼントしてくれました。

嫁アヒル
嫁アヒル

これで楽しく美味しいコーヒー淹れてな。私の分も。

因みにこういうのってハリオってメーカーが有名なんじゃ……BONMACてどこの会社?と思って調べると、BONMACはラッキーコーヒーマシンという会社の立ち上げたブランド名だと分かりました。

因みに製造はハリオだそうで、所謂OEMみたいな感じです。

※OEMとは「自社のブランドではない別会社のブランドで販売される製品を製造すること」です。車なんかでよく見ますね。

様々なブランド、形状がありますが基本構造は同じなので今回は手持ちのテクニカ・ゴールドで話を続けます。

各部名称

各部名称

こちらが各部の名称となります。

これらは全部セットで付いてきました。後フィルターと木ベラも。

原理

サイフォンでのコーヒーを淹れる際の原理としては、

1:フラスコに入れた水がアルコールランプに熱されると水蒸気が発生

2:フラスコの中が水蒸気で満たされていくと圧力がかかり、満員電車のサラリーマンの如くお湯が押され”ろうと”の方へ押し出されていく

3:”ろうと”へ到達したお湯はコーヒー豆と出会い抽出が始まる。この時に竹べら等で撹拌して好みの味へと仕上げていく

4:1〜2分経つと火を止める。そうするとフラスコ内部が冷えて気圧が下がり、お湯はコーヒーに進化した姿のままフラスコへと帰還する

という感じです。押し付けられた仕事先で素敵な方との出会いを果たすかの様な物語性がありますね。

サイフォンの使用方法

それではここからは実際の淹れ方を紹介していきます。細かいことを気にしだすと色々やることはあるのですが、なるべくズボラパターンでいきたいと思います。

準備するもの

・コーヒー豆(もしくは粉)

・上の写真のサイフォン一式(アルコールランプの芯の出し具合は事前に調整)

・濾過器と布フィルター(一式で買うと付いてます。それぞれ通販でも買えます。)

・燃料用アルコール

・竹べら(かき混ぜれるなら何でも代用可能)

・時計(時間が見れれば何でも代用可能)

・ライター、マッチなどのアルコールランプ点火器具

・コーヒーミル(手動でも電動でも可能。粉で買う方は必要なし。)

手順

◆(初回時のみ)布フィルター洗浄と装着

布フィルター

初めてサイフォンを使う時は布フィルターを洗う必要があります。熱湯に通した後、流水でよく洗い固く絞ったら濾過器に装着します。セットで買うと大体装着完了状態で付いてきます。布フィルターは周囲にタコ糸通した布状のものです。毛の立ってる面を濾過器に接しない様な向きであてがい、タコ糸で縛って濾過器にしっかり固定しましょう。

フィルター煮沸

この写真は濾過器に付けたままあまりに手抜きをしていますが、本来は布フィルターだけを熱湯に通し、その後水洗いしたら水気をしっかり拭き取ります。

ただこれで問題が起きたことはないです。

2回目以降も使用の際は流水で洗ったのち、水気をとって使用します。

濾過器を”ろうと”にセット

まずは先程準備が完了した濾過器を”ろうと”に装着します。開口部からまっすぐチェーンの付いた側を下にして落としてあげましょう。

フィルター装着1

この写真の様にチェーンが出てきますので、真っ直ぐに引っ張ってあげます。ひっかける様な構造部分が出てきたら”ろうと”の淵に引っ掛けてください。

フィルター装着2

この様に固定できたらOKです。

コーヒー豆(粉)の準備

豆からコーヒーを淹れる場合は事前にミルで少し粗めに挽いてください。とは言え好みもあるので特に正解はないです。我が家でも忙しい時は電動ミルでがっつり挽いて時短します。

そうして粉状にしたコーヒーは”ろうと”に入れます。粉の目安量ですが、いつもコーヒーメーカーで使用している量よりも2割程多めにご用意下さい。

お湯の準備

アルコールランプを利用する場合、非常に時間がかかります。なので事前に沸かしたお湯を準備すると時短になります。

フラスコにお湯を入れるわけですが、お湯の量は実際に飲みたい量の2割り増し必要になります。これは”ろうと”でコーヒー粉に水分を吸収されてしまうためです。

我が家ではフラスコにあるメモリより気持ち多めにお湯を入れる、という対応をしています。

加熱開始

ここまでの準備ができたらアルコールランプに火をつけて”ろうと”をフラスコに差し込みます。ただ、泡がポツポツと出てくるまでは完全に差し込まず、斜めに差して隙間を空けて起きます。

アルコールランプ点火

※この辺りの手順は前後してもいいです。お湯の沸騰を確認してから”ろうと”に粉を入れて差し込んでも大丈夫です(突沸にはお気をつけ下さい)。

沸騰を確認したら”ろうと”をまっすぐに差し込みます(下写真)。

漏斗まっすぐ設置

抽出する

原理のところでも解説しましたが、沸騰して水蒸気が発生すると圧力に耐えかねたお湯が”ろうと”側に上がってきます。そうしたら1回目の攪拌を行います。

下から上がってきたお湯に持ち上げられる形でコーヒー粉は浮かぶ様な形で上がっていきますので、そこを竹べらで粉全体が湿る様に抑えたり少し竹べらを前後させてかき混ぜてあげます。

この時うまく攪拌出来ていると3層(泡、粉、液体)に分かれます。

1分程経過(好みや豆の引き具合で異なる)したら2回目の攪拌を行います。アルコールランプの火を止めて円を描く様にぐるぐるとかき混ぜます。

この2回の攪拌で味が変わってきますので、色々自分の好みの抽出方法を探していきましょう。

フラスコ内の温度が下がることでコーヒー液が”ろうと”からフラスコ側に落ちてきます。濾過器の上に泡が残っている様ならうまく抽出出来ています。

完成したコーヒーはスタンドを持ってフラスコからカップに注いでお楽しみ下さい。

後片付け

使用後の各部品は洗浄が必要です。特別なことはあまりありませんが、以下に解説します。

ろうとの洗い方

まず”ろうと”に余ったコーヒー粉の残りですが、これをそのまま流水でシンクに流してしまうと、排水溝のゴミ受けのメッシュ部分が目詰まりして奥様に怒られます。気をつけましょう。

私は直接ゴミ箱にトントンと叩き落としてます。消臭にもなるだろうとの期待を込めながら。

”ろうと”自体は普通に洗剤で洗って貰って構いません。

フラスコの洗い方

先にスポンジがついた様な棒状の器具もありますが、洗剤を中に少量入れ、水を入れてシャカシャカ洗っても問題ありません。

濾過器(フィルター)の洗い方

丁寧に行うなら濾過器からフィルターを外し、流水でコーヒー粉をしっかり洗い流します。

その際に歯ブラシを使うと簡単です。あまりしっかりゴシゴシすると目詰まりするので撫でる様に行いましょう。

※フィルターや竹べらは洗剤の匂い移りをさせない様にしましょう。お湯か水で洗います。

コーヒー跡を落としたら煮沸殺菌して水を張った容器等に入れて冷蔵庫へ。水は基本的には毎日変えましょう。布フィルターの寿命を伸ばすためなら毎日煮沸もしましょう。

濾過布の手入れが一番面倒臭いです。ですが、その様な手間が嫌な方にはサイフォンにも紙フィルターと紙フィルター用の濾過器がありますので試してみては如何でしょうか。

別記:注意点

サイフォンの使用方法に関してお話しさせて頂きましたが、1点注意を喚起して起きたいと思います。

昨今の事情もあり消毒用のアルコールがお店から消えております。

今回の記事の中で「燃料用アルコール」というものが出てきました。アルコールランプに使用しているものです。

この燃料用アルコールを薬局で消毒のために使うからと購入する方がいらっしゃる様です。

「危険ですのでやめましょう!」

燃料用アルコールに使われているメチルアルコールは失明等の危険があり、経皮(皮膚への接触)でもその危険性が表記されています。

サイフォン様に買い物に行った際に全然見つからず、報道を見てゾッとしました。気をつけて下さい。

まとめ

今回はサイフォンでのコーヒーの淹れ方についてお話しさせて頂きました。

いつもとは一味違う素敵なコーヒーライフを楽しまれてはいかがでしょうか。

かえって怒られない様に片付けはしっかり行って下さいね。

コメント