じゃりン子チエという漫画、アニメをご存知でしょうか。
作者は はるき悦巳さんという方で、アニメ・映画では高畑勲監督にて作成されました。
大阪の西成区という下町を舞台にホルモン焼き屋の一人娘である「チエちゃん」。
そのチエちゃんと多くの個性的なキャラクターとの関わりを描いた、今でいう日常もの作品です。
本記事ではこの作品の中の名言に関してご紹介します。
私もブラック企業勤めの人生のどん底で「死んでしまいたい」と思ったこともありましたが、この作品の言葉に勇気をもらったこともあります。
今は幸せです!
- じゃりン子チエの魅力 名言量産のその世界観とは
- じゃりン子チエの名言集
- 続けるちゅうことがえらいんや、肩書きはどおでもええ
- イヤがるもんが多いほど 話はおもしろなるからなぁ
- ひもじい、寒い、もお死にたい、不幸はこの順番でやってきますんや
- もお人生のレースにカンバックできんのや
- なんでもええ、なにか一つ人にまけんもんがあったらええんや。
- 客は店選べるけどな、店のもんは客選んだりできへんねん
- カタカナでしゃべるとアホに見えるな
- テレビはウソでっせ
- 一生懸命なもん見て勇気づけられる時と死にたなる時があるのさ
- 明日は明日の太陽がピカピカやねん
- 「お金はつかい出したらクセになるからな」
- 「お前、親の敵やんけ」
- 根性は関係ない。風邪ひくには資格がいるんじゃ。
- じゃりン子チエの名言集 まとめ
じゃりン子チエの魅力 名言量産のその世界観とは
じゃりン子チエの魅力は何と言ってもキャラクターたちが個性的であること、飾り気のない日常を痛快に表現しているところです。
主人公はクズ親父「テツ」を父に持つ元気印の「チエちゃん」。
喧嘩無敵のテツの「お婆はん」と気の弱い「お爺はん」。
テツも頭が上がらないみんなのご意見番の「花井先生」に、
元ヤクザのお好み焼き屋やカルメラ焼き屋、テツの幼馴染の警察官「ミツル」。
二足歩行で野球をしたり喧嘩をしたりと活躍する猫「小鉄」と「アントニオJr.」たち。
裕福とは言えないが皆が生き生きと過ごしている様子は、豊かさの割に何かを見失いがちな現代人にとっては眩しくすら映ります。
また、アニメとしては現在では規制にかかってしまいそうな過激な描写もたくさんあります。
テツが自分の親に対して娘のチエが死んだと嘘をつきお金をせびったり、
街中でヤクザからカツアゲをしたり、
親子間で死ねと叫びながらお婆がテツをどついたり、
元教師のテツの恩師が小学生にお酒飲ませたり、
そもそも小学生がホルモン焼き屋で働いていたり…
実に教育に悪いとクレームが来そうな内容ですね。
それでも何故か痛快さを感じたり、本質を突いてくる学びがあります。
それは作中の人物がまっすぐ本気で生きているからなのかもしれません。
そんな作品だからこそ現代人に響くいくつもの名言を残したのでしょう。
じゃりン子チエの名言集
続けるちゅうことがえらいんや、肩書きはどおでもええ
発言者:花井 拳骨
この言葉はテツの幼馴染で警察官のミツルが昇進した時に花井先生が言った言葉です。
何になったかではなく、そこに至るまでの継続を褒める花井先生は素敵ですね。
イヤがるもんが多いほど 話はおもしろなるからなぁ
発言者:花井 拳骨
ちょっとイジワルな花井先生ですね。盛り上げる話というのは得てしてそういうものではあります。
ひもじい、寒い、もお死にたい、不幸はこの順番でやってきますんや
発言者:お婆はん
博打の会に参加したテツ。しかしテツの参加した会は警察のガサ入れの対象であった。そんなテツを助けるべくお婆とチエは会場のビルへ。
その会場の前で屋台のラーメンを食べながらのセリフ(中略してます)です。
頭の中だけで考えているとどんどん不幸に近づいてしまう。だからまずは腹ごしらえでもしとくんや、というお婆はんの人生訓です。
もお人生のレースにカンバックできんのや
発言者:地獄組ボス(レイモンド飛田)
警察に捕まったボスとの面会時の発言です。現代ではどうにかなる所もあるかと思いますが、こう思ってしまう弱さが出てしまうのもわかります。
全文は「おまえはチルドレンやから今の苦労が後々ビクトリーしちゃうこともある。そやけど、ワシらみたいに年がオールドしちゃうとなあ、もお人生のレースにカンバックできんのや。」
なんでもええ、なにか一つ人にまけんもんがあったらええんや。
発言者:お好み焼き屋のおっちゃん(百合根 光三)
チエの友人ヒラメが出来の悪い答案用紙を見せた時に発した言葉。その人のいいところを褒めてあげるおっちゃん、元ヤクザと思えぬ優しさです。
全文は「そんなもん気にせんでええ、ペケがなんや、相撲あんなに強いやないか。なんでもええ、なにか一つ人にまけんもんがあったらええんや。」
客は店選べるけどな、店のもんは客選んだりできへんねん
発言者:竹本チエ
お店を手伝うお婆が悪い客層を変えるためとドツきまくっているのをたしなめたセリフ。いろんなお客さんがいる中、うまく立ち回るチエからの格言。
カタカナでしゃべるとアホに見えるな
発言者:竹本チエ
相撲大会への宣戦布告に現れた地獄組のボスが英語講座のために帰る際に「ハリーアップ!ゴーホームや!スタディーをイングリッシュしちゃうんや!」と言った際に放った一言。
勝手にインテリぶって話すより、相手のわかる言葉で話すことが重要だと思わされる一言。
テレビはウソでっせ
発言者:お婆はん
お爺はんが家族はテレビの(中のドラマ?)ように仲良く幸せであるべきと興奮しながら説いた時にお婆はんの言った一言。
このくらいの目線で見ている方が優しい気持ちになれる?
一生懸命なもん見て勇気づけられる時と死にたなる時があるのさ
発言者:アントニオJr.(猫)
時々おかしくなるアントニオJr.のセリフ。名言かどうかは置いといて「わかる!」と思い載せました。
明日は明日の太陽がピカピカやねん
発言者:竹本チエ
別居中のお母さんとこっそり会っていたチエ。その別れ際、寂しい思いにうつむくチエですが、次の瞬間には顔をあげ言うのです。
「あかん明日考えよ。ほんならまた元気が出る。明日はまた明日の太陽がピカピカやねん」
一人の少女のたくましさ、強さがよく表現されたセリフですね。
因みにこのセリフは「明日は明日の風が吹く」をもじったものであることが、作中の背景の看板が「風と共に去りぬ」であることからわかります。
「お金はつかい出したらクセになるからな」
発言者:竹本チエ
お好み焼き屋での思わぬ出費のあと、店を出ての一言。小学生ながらにお店をやってるチエちゃんは、大人よりもしっかりした少女なのです。
身に覚えのある方も多いでしょう。
気をつけないといけませんね。
「お前、親の敵やんけ」
発言猫:アントニオJr.
ボクシングの練習をしているときに、小鉄が支えているサンドバックを殴りまくるJr.。
その時小鉄が「なんじゃお前、親の敵みたいにどつきやがって」と言った時の一言。
※Jr.の父親のアントニオは小鉄との喧嘩に敗れた後に、その後遺症のため近所の飼い犬に噛み殺されてしまったのです。
根性は関係ない。風邪ひくには資格がいるんじゃ。
発言者:お好み焼き屋のおっちゃん(百合根 光三)
強烈な皮肉。
テツの「根性入っとらんから風邪引くんじゃ」に対しての言葉。
アホじゃ風邪ひけない…
じゃりン子チエの名言集 まとめ
今回ご紹介したじゃりン子チエの名言はほんの一部です。
コミックスも67巻、アニメも65話となかなかのボリュームがある大作です。
それでも作中の人物の魅力を少しでもお伝えできたのではないでしょうか。
たくましく生きる人々、下町の情緒をみなさまにも感じて欲しいと思います。
ただ、古い作品なのでコミックスを揃えるのは非常に大変です。実際調べて見ても数が少ないですね。
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